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マーケティングの重要な要素として「ブランド」が良く取り上げられます。
そのブランドですが、単なる「名前」とは異なるのでしょうか?
例えば「ブランド力ランキング」は単なる「付加価値をより生み出す企業のランキング」とは異なるのでしょうか?
同じであるならば、ブランド経営とは付加価値をより生み出す経営であり、わざわざ「ブランド経営」という名前でパッケージングする必要はないのではないでしょうか。
前出の「ブランドランキング」でいえば、ブランド力に基づいたものもあるかもしれませんし、製品の力によるランキングかもしれません。
しかし、単なる商品力とブランド力は異なります。
商品とブランドのかかわりは以下の2種類になります。
①「そのブランドの商品なら安心だな」という商品の品質を保証する点に価値のあるブランド
②「そのブランドの商品がほしい」というブランド自体に価値のあるブランド
例えば、①の商品の品質を保証するるブランドには日用品ブランドである「花王」などがあげられます。
②のブランド自体に価値のあるブランドとは「エルメス」や「グッチ」などを想像するとわかりやすいでしょう。
一般的に、ブランド名には①と②の要素が含まれており、商品の性質等によってその働き方は異なります。
人によりブランドの評価は異なりますが、たとえばソニーは機能ブランド力は7/10、官能ブランド力8/10といった感じです。このブランド力はソニーが得意な分野ではより高く評価されます。
また、商品カテゴリーによって機能ブランド力が強く要求されるのか、官能ブランド力が強く求められるのかが異なります。
このように、ブランドを2種類に分ける考え方が「機能ブランド・官能ブランドという考え方」
です。