ブランドって何?? こんな人読んでほしいブランドのお話③

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例えば、地域の商品を「ブランド化」しようとして
地域名を絡めた名前を付けた商品(たとえば魚など)を売り出した、
それが人気となった場合、これがブランド経営となるのでしょうか。

それであれば、ブランド経営とは、名前やパッケージング、広告戦略ではないでしょうか。
その場合における「ブランド経営」というのはこれまでの理論の単なる「名前の付け替え」にすぎません。

そもそも、なぜその商品が「ブランド=ここでは、有名、人気に置き換え」となったのでしょうか。
広告やネーミングが良かったからかもしれません。
しかし、それがなぜ「ブランド」になるのでしょうか。

それは、その商品カテゴリの特性に「多すぎて選べない」「有名な商品でないから不安」
といったベースがあるのではないでしょうか。
そうであるのであれば、ブランドとはそのベースに消費者の「選べない」「知らない」
「品質を検査する手段・能力がない」といった能力や感情があるのではないでしょうか。

ブランドが成立する人間の能力や感情に基づき、ブランドを2つの要素で考える方法が
「機能ブランド・官能ブランドという考え方」です。

ぜひ、「はじめに」からじっくりとご覧ください!

ブランドって何?? こんな人読んでほしいブランドのお話②

マーケティングの重要な要素として「ブランド」が良く取り上げられます。
そのブランドですが、単なる「名前」とは異なるのでしょうか?

例えば「ブランド力ランキング」は単なる「付加価値をより生み出す企業のランキング」とは異なるのでしょうか?

同じであるならば、ブランド経営とは付加価値をより生み出す経営であり、わざわざ「ブランド経営」という名前でパッケージングする必要はないのではないでしょうか。

前出の「ブランドランキング」でいえば、ブランド力に基づいたものもあるかもしれませんし、製品の力によるランキングかもしれません。

しかし、単なる商品力とブランド力は異なります。

商品とブランドのかかわりは以下の2種類になります。
①「そのブランドの商品なら安心だな」という商品の品質を保証する点に価値のあるブランド
②「そのブランドの商品がほしい」というブランド自体に価値のあるブランド

例えば、①の商品の品質を保証するるブランドには日用品ブランドである「花王」などがあげられます。
②のブランド自体に価値のあるブランドとは「エルメス」や「グッチ」などを想像するとわかりやすいでしょう。

一般的に、ブランド名には①と②の要素が含まれており、商品の性質等によってその働き方は異なります。

人によりブランドの評価は異なりますが、たとえばソニーは機能ブランド力は7/10、官能ブランド力8/10といった感じです。このブランド力はソニーが得意な分野ではより高く評価されます。

また、商品カテゴリーによって機能ブランド力が強く要求されるのか、官能ブランド力が強く求められるのかが異なります。

このように、ブランドを2種類に分ける考え方が「機能ブランド・官能ブランドという考え方」
です。